アニメ制作に必要そうな知識とかを、体験を踏まえた上で綴っていきます。今回簡単なものではあるがアニメ自体は作成できたので、同じような志を抱いた人に役に立てればと思う。
最初に言っちゃうんですが、アニメ作りって超疲れるぜ。
ざっくりとした工程一覧
この記事だけで書き切ろうとすると非常に長くなるので、工程を分けて書いていくことにする。アニメ製作については解説されているページが他にもあり、より詳細な名称や内容を知りたい場合は「アニメ 製作工程」とかでヤフってみるのをおすすめする。
アニメ製作工程:
- クリスタの初期設定
- 原画、動画の作成(アンチエイリアスはOFF)
- 色塗り
- 背景作り
- 撮影(セル画のスムージングはここで行う)
また便宜上、「線画、色塗り、影、ハイライト」まで終わったものをセル画と呼ぶことにします。他にいい言葉が思いつきませんでした。
クリップスタジオの初期設定
クリップスタジオ(以下、クリスタと記述)を使ってセル画を作っていくので、画面サイズや大きさを設定します。地味に、というかけっこう大事な部分です。サイズ設定をミスってばかりに作り直しなんてなったら心が折れるではすまないダメージを負います。サイズを無理やり拡大するにも縮小するにもmジャギって汚くなってしまいます。
すごく地味でつまらないけど頑張って眺めてください。最初だけだから。
今回のうさださんショートアニメでの設定は以下の通り。


『キャンバス基本設定を変更』の画面は、[ファイル(F)]>[新規(N)]>[アニメーション]を選択して出てきた画面のうち、黄色で囲った左側部分と同じです。

最初の方でも書きましたが、ここの設定をミスすると素材となるセル画が小さすぎたり、大きすぎたりしてしまいます。これを拡大縮小で修正しようとするとジャギーが発生して汚くなってしまうので、とても注意してください。
アスペクト比について
今回のショートアニメのアスペクト比は16:9です(画面サイズは1920 x 1080)。
16:9はYouTubeでも推奨されているアスペクト比ですが、必ずしも1920 x 1080の画面サイズとは限らないです。
またブラウン管テレビのようなレトロ感を出す場合ですと、アスペクト比は4:3。
画面サイズは640 x 480とか、800 x 600ぐらいです。
ただし、セル画のアスペクト比を4:3で作成したセル画を、16:9のアスペクト比で動画を作ると下の画像のように画面の両側に黒い縁取りがついてしまいます。レトロ感を上げるために敢えて行うという手段もありますが、それがウケるかどうかエンタメの方向性によると思われます。
○アス比16:9でセル画を作成、アス比16:9で動画化

○アス比4:3でセル画を作成、アス比16:9で動画化

参考にした書籍
多分、この記事を見ている人はすでに持っているかもしれないですが、
『 神風式 アニメーションの作りかた・魅せかた デジタル作画編 』
というものです。
ただしこの参考書は、セル画の作成方法やアニメーションの描写方法に力を入れて書かれていたので、撮影(After Effectsで動画化させる)の工程についてはそんなに詳しく説明されてはいないです。
セル画やアニメーションの描き方を知りたい場合なら良いかもしれません。
ちなみに、「スムージング」を行うのは撮影の工程よ。セル画作成の工程ではスムージングは行わず、アンチエイリアス状態のまま書き出しまで行います。
ここだけは強く伝えたい。
終わりに
ひとまず、今回はここまで。
次回はセル画の作成、いわゆる一原・二原・動画の工程まで描く予定です。
ここに書いたメモ的な記事が、同じ志を抱いた人たちの役に立てれば幸いです。そしてあわよくば、二代目D.U.Pのアニメーションを作る同志が現れんことを祈るばかりである。
そうでなくてもアニメとかを作って、みんなに元気と希望を与える人が生まれるならばそれで良い。
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