誰かが描いた二代目D.U.Pの紹介 2【2023年1-2月】

 今年は黄金の目がまた一つ芽生えた。その嬉しさと喜びを同志の皆と分かち合いたい。

調査界隈はTwitter。
なぜTwitterなのかというと、Twitterだとせっかくの作品が埋まってしまうから。

とっつきやすさは二代目でじこか

  今年のスタートダッシュ一番乗りの2名を紹介させてほしい。

▶ 2023年のスピードスター

・今年最も早く二代目でじこを描いた人の作品で、デザインは令和アニメ版のもの。色の塗り方もアニメ準拠の二色塗りに近いもので描かれており、伝統的なデ・ジ・キャラット感を醸し出している。

・二代目と初代様のツーショットのイラストなのだが、カメラに映るためにどっちが誘ったのかというを考えさせてくれる。
二代目が誘った場合、子供っぽい感じの笑顔を湛えている二代目だが、それに対し凛々しい顔をしている初代様は、先達としての気位からか。めんどくさがりなところを描写されがちな初代様だが、それでも付き合ってくれるあたり内に秘められた何かしらの思いからか、それとも計算づくのあざとさからなのか。それらを一切に気にしてない様子の二代目は、無自覚性を備えた強さか、あざとさすら隠し通すほどの営業スマイルなのか。
初代様が誘った場合、ノリノリで付き合ってくれる二代目と、誘ってみたもののいざその場になったら少し緊張してしまってる初代様といった様子。

・狭い画面を取り合うかのようにお互いの勢力争いをしている構図が、2012-16年あたりの緩い百合感を演出している。この全体図からは、直接的な仲良しというよりは、心の奥底にそっと焚きつけるような仲良し感を感じさせてくれる気がする。

・二代目と初代様のツーショットは平和の象徴を感じさせてくれる。というのはイマイチ的を射ている感じがしない。平和というよりは、一度潰えた「あったかもしれない未来」というのを再び呼び覚ますため灯火を感じさせてくれる。

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▶ 希望の光を宿した黄金の芽

・新しく芽生えた二代目でじこの新規ファン。「二代目」としての二代目でじこに友好的で、さらに二代目だけでなく初代様も好きという超理想型で、新規のファンである。これだけでも黄金の煌めきを持っているのだが、この型の場合はそれだけじゃないので後述。

・デザインは女神ブロッコデスの方ではなく、二代目でじこの方を重宝してくれる。初代様と比較すると3割ぐらい手間がかかる二代目デザインなのだが、それを凌駕して魅力的に魅せてくれる。塗り方も現代っぽく「淡さ」と「柔らかさ」を主流に描写されている。そのためアニメ感よりは、美少女感の強い二代目でじことなっている。このような要素も、二代目D.U.Pという分野に新しい風として力を与えてくれる。

・二代目でじこを描く場合、当初から「やんちゃ系」と「かわいい系」のどちらかに大きく分かれる傾向があり、CMでしかアニメーションがなかったことがそれに拍車をかけていた。初代様が「やんちゃ系」の特徴が比較的強かったため、その対比として二代目でじこは「かわいい系」に描かれることが多め。この方は柔らかい描き方と塗り方をするので、二代目もかわいい系に描かれている。

・さらにこの方は二代目でじこを元にした独自の世界観を持っている。故に、定番のネタと独自のネタを両方を操れる一粒で二度美味しい能力を宿しているのだ。定番の世界観を抑えつつも、そこから独自の価値観を融合させて発展させた独自の世界観というのは、10年に1度生まれるかどうかの逸材。
奇跡は起きたのだ。

新しい風と希望の光

 今回紹介したのは2名だが、今回特筆したいのは人数ではない。ファン数やアートの数で見劣りするのは仕方ないことなんだ。それを悔やみ嘆いても、心が疲れてしまうだけだった。

 二人が感じさせてくれた2つのものを紹介したくなったのでのここに記す。

新しい風

 一つは新しい描写の仕方が生まれようとしているところ。

 今まで二代目でじこと初代でじこが仲良く絡む、それもなんとなく淡い百合感を醸してというのはほぼ生まれなかった。記憶している限りでは存在しない。
その理由の一つは、絡ませるにしてもわざわざ二代目とではなく初代D.U.Pの世界観の中でやってれば十分だったから。そしてその方が「ウケる」という意味でも、確率も高く安パイだったからだ。それについては納得も良くし、仕方ないことだと自覚している。

 しかしその中でも不足していたのが「同い年」という要素。さらに、「自分と近い or 共通する」という要素。後者についてはあまり需要は高くないかもしれないし、「同い年」という要素にもにょ期あたりに登場したりんな・みけ・アクア・憂鈴がいた。だがこの二つが組み合わさったのが二代目D.U.Pだけだったのだ。
 だが不幸にして二代目D.U.Pにはキャラクタープロフィールの少なさと、メディア展開の少なさによる愛着とキャラクターイメージを育むことができず、結果的に初代D.U.Pと二代目D.U.Pを魅力的に絡ませるという方法が生まれなかった。つい最近まで。

 ある種では固定観念とも捉えられるその壁を、簡単に飛び越えたのが一人目に紹介した強者。コロンブスの卵を実践した彼の方が見せてくれたのは、世界が望んだ忘れものなのかもしれない。

希望の光

 二人目に紹介した方は、令和版アニメを観て『デ・ジ・キャラット』にハマったという経歴を持っている。その上で二代目でじこに好意を抱いてくれたということ。

 令和版アニメの放映で自分が一番やる瀬ない想いをしていたのが、「二代目としての二代目D.U.P」が記憶という名の歴史から完全に消え去ってしまうこと。2021年の時点で放映されるアニメが、二代目でじこではなく女神ブロッコデスの方だったのは分かりきっていたので、あとはただ終焉の日を迎えるだけでした。完全に新規の人が最初に見るものが女神ブロッコデスで、且つ今の公式展開がそうなっているならば、そこから二代目の過去に辿り着くことはないだろうと。

 しかしこの方は、令和版アニメを観たうえで二代目でじこを知ったそうです。キャラクターの成り立ちを知り、当時の反応を知り、現代でも残ってしまったたまに感じることがある”ある種の空気”、それら全てを受け入れたうえで二代目でじこを推しキャラの一人として選んでくれた。

 ここまで強い意志を携えて歩み始めた人には、自分はもう応援する以外にない。大いに歓迎しよう。困難しかないような二代目D.U.Pの世界を心に宿してくれた人に、もう「止めておいた方が良い」との言葉は投げかけない。ただ一つ、気負わずに自由に力を発揮してほしい。心に抱く世界観を存分に彩ってほしい。その世界観は二代目D.U.Pという、光と暖かさを持った数ある灯火の、色の違う炎の一つになるだろう。

 自分は二代目ファンをやってる時の数々の辛さややる瀬なさを知ってるので、基本的におすすめはしない。だが、やると言った熱意に冷水をかぶせる様なこともしたくない。自分の中から滲み出るネガティブに苛まれないようにだけ気をつけてほしい。

終わりに

 今回紹介した人だけでなく、デ・ジ・キャラットの世界に新しい人が生まれ始めている。それは今に始まったことではないが、今までは芽が出ず根付かずにほとんどが枯れるという結末となっていた。

 自分と当機関は新しい人々を見守っていきたい。二代目D.U.Pの分野においては、凍える嵐の雪山を歩くのは自分の代で終わらせたい。今一度この世界に、希望を抱けるのかもしれない。
自分は覚えている。今でも二代目としての二代目デ・ジ・キャラット/D.U.Pを好いている人、かつて好いてくれた人。

 今日紹介した勇士たちと、今でも生きてる二代目D.U.Pファンに幸あれ。

コメント

  1. 匿名 より:

    ハ・グ・キャラットさんのイラストは「キルミーベイベー」のOPのオマージュかと思われます。

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