第5話 かつて秋葉原だった更地へ行く

 二代目は出なかった。ゲマズまた更地になったよ。おわり
イラストは一番下。

ざっくりとしたあらすじ

 冒頭から初代でじこが世界進出を宣言をしたところで、プロデューサ(すごい)が登場。ゴチャついてた秋葉原を潰して、本当に何にもないところに連れいかれたところで歌って踊って、好き放題パフォーマンスをしてみてと提案された。

 そんなわけで張り切って初代でじこ様、かわいい一枚絵カットを披露。24年の歴史を積み重ねた初代でじこに、余計なパフォーマンスやテクノロジーは不要。なぜなら素材が既に完璧だから。

 それを目の当たりにして癒されたプロデューサは満足したところで、帰り際に目からビームを受けてまる焦げに。なお、更地になってかつての面影一つ消え去った荒野で、女神ブロッコデスとブシロちゃんが思い出したように登場。来週ぐらいまでに二人で元通りにするらしいところで終了。

 この話、誰が脚本とかセリフ回しとか考えたのか少し気になるな。結構動いて場面転換もあったので、なかなか良い4分アニメだったと思う。

皮肉か予言か

  • 「世界進出」と高らかに宣言しておきながら行き着く先が結局アキハバラだった
  • もともとの素材が素晴らしいのでそれで充分闘える
  • 投げやりになってプロデューサが離れていく

これは何かの皮肉なんですかね。

 たしかに「初代でじこは素材が既に完璧」というのは、ファン同士の井戸端会議では昔から変わらない定番フレーズの一つなので、ある意味ファンのノリを汲んだ感じなんじゃないでしょうか。
さらに、綺麗な一枚絵があればみんな満足するってあたりも、2013年以降の流れを軽く流し見しても確かにそうだなぁといった感じ。それさえあれば十分満足なのか、それ以上はできないなのか、それ以外をファンは求めていないのか、といったことは分からないです。

 それを意識するとワンダフル期の方が、アニメーション的な観点でもっと動いていたように思えてきてしまうのはただの邪知だろう。

 ここで見くびってはいけない。今回のアニメはまだ序章に過ぎないというのは十分にありえる。あとホンの数センチで面白さのゾーンに到達するっていうあたりでスピードダウンするような、生煮え感のある今回のアニメ。だが今この瞬間、裏側では映画化やゲーム化の企画が進んでいるのかもしれない。だとすれば、久々の大きなコンテンツという事になる。

 アニメでちょっと物足りない感覚を与えつつ、隠していた大きな企画でみんなをビックリさせるという筋書きは、ファンにとってはインパクトが大きい。幸せ感も大きい。ただしそれは初代ファンだけでの話なので、そうではない自分にとっては底冷えするような冷気が漂ってきてるようにしか感じない。だからあらかじめ痛んでも大丈夫なように気構えておくんだ。

そのほか

 今回出てきたプロデューサの足音は、ワンダフル期の初代でじこと同じ音だったんですが、当の本人でじこ様は足音変わってたんだね。

 また、ごちゃごちゃしてたアキハバラを更地にした場面が、本当に真っ白の背景だったら本当に笑ってたかもしれないです。よく更地になる街だなぁしかし。

来週こそブシロちゃん?

 プロデューサによって更地どころか荒野になってしまったかつての秋葉原だけど、女神様とブシロちゃんの力で明日(来週ぐらい)には元通りなってるらしいので、来週こそ女神様もしくはブシロちゃんの活躍が見られるかもしれない。
やっとブシロちゃんのエピソードとか、女神様の深堀エピソードが描かれる可能性が高まった。

 個人的には女神パワーとか魔法とか使わないで、重機使いまくってガツガツ再建工事してた方が面白いけど、ちょっとミルキィ感あるから無難に何事もなかったかのように元に戻ってるんでしょう。

 なんか自分が一番ブシロちゃんの活躍を願ってないか。

終わりに

 4分のアニメとしては、無難に面白い回だったと思う。皮肉と捉えたのもそれは穿った見方なので、普通の人はおもしろいと感じて満足してるんじゃないかな。

 二代目でじこ・うさだ・ぷちこはメタ的な意味合いも含めて、一度潰れたゲマズを立て直すとか、どん底の逆境から這い上がっていくような泥臭いエピソードを書いた方が面白いかも。その方が初代D.U.Pとの差別化もできるし。
一度潰れたゲマズを立て直す、というシナリオの一つとしてすでに取り入れて書いているので、やっぱりそれがいいかな。

 挫けてもめげない、何度でも這い上がる。そんな泥臭いタフさが二代目の特徴として良いと思うんですよね。

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