あの24話 三人とクリスマスと電気街2010

『第24型 クリスマス電気街 ’10』
 静かで聖なる夜に、いつものメンバーでのクリスマス会がいちばん。普段のギャグノリとは違う雰囲気が良い感じの回。

あらすじ

 ネオゲマでクリスマスフェアをやっていたが、うさだのことは部活の合宿に行かせてしまったので、でじことぷちこ、店長さんだけで店番を切り盛りしていた。閉店時間が迫り、お客さんもまばらになっていた最終日に、店長さんの計らいででじことぷちこは、うさだを迎えに駅へと向かった。

 クリスマスカラーと音楽に彩られた街の中を通り抜けながら駅へとたどり着くものの、うさだはまだ帰ってきたいなかった。書店に行ったりしてしばらく駅の中で過ごして待っていることになったが、傍らにいたぷちこが眠り始めたので椅子に座って待つことになった二人。過ぎ去る影を眺めながら、ふと今年一年のシーンが頭の中を流れていった。

 うたた寝してたようで、ふと目を覚ましたら目の前にいたのはうさださん。駅に辿り着いて起こしてくれていた。遅く辿り着いたことで少しプンプンしていたでじこをなだめつつ、眠り続けるぷちこをおんぶして三人でお店へと帰っていった。

 その後お店で支給品のクリスマスケーキをつっつきながら、いつものメンバーでクリスマス会をやったのだった。

 メールのやり取りは一回だけだった。

駅で待ち続けるシーンと電車の中のシーン

 うさださんが到着に遅れた理由としては、大雪で電車のダイヤが乱れたためその時間調整のためだったんだけど、それを連絡するにもでじこのケータイ電話のバッテリーが切れちゃってたからなんですよね。とりあえず公衆電話で連絡するけど、うさださんは「いつになるか分からないから先に帰ってていい」って言ってたけど、それでも待ち続けたでじことぷちこだったということ。

 駅のベンチに座りながら過行く影を眺めるでじこと、電車の中で窓の外を眺めるうさださんのシーンって、ライトアップされた街の景色が映って音楽が流れてるだけで何もしゃべらないんですが、その時の表情がけっこう印象的でした。天気の都合というどうしようもないことに諦めながらも、心配と期待が混ざりあってどうにも整理がつかないまま外を眺めてるという様子が、ベタだけど古臭い感じがして見られなくなった懐かしいドラマチックさがあったような気がした。

 結局待ち続けたっていうのが三人の仲だなぁって感じを思い起こさせてくれました。帰るときには雪が降り始めていたところもクリスマス感あった。何より街の中にクリスマスの映像を流すのが、駅に行くときは巨大スクリーンだったけど、帰りは電気屋のショーウィンドウに山積みにされたブラウン管テレビから流れていたところ。そこを通り過ぎるときに「PARTY NIGHT」が流れていたけど、それに合わせて三人で口ずさんで歌っていたところが好き。

地味にプレゼント渡してくれてるとか

 でじことぷちこが駅に向かってる途中で、クリスマスフェアだったけど学校の都合で店には来られなかった常連さんにクリスマスプレゼント渡してるところ地味に好きです。売れ残りではあったんですけど、自分の常連さんにはしっかり自分のプレゼントを選んで渡しているわけですし。

 あと人ごみの多い街の中を歩くときになると、さりげなくぷちこの手を引いてくれてたでじことか。ほとんど映ってなかったんですが結構好き。

 終わりの時も雰囲気がしんみりとした感じではなく、ギャグを乗せた明るいポップ感じで終わらせてくれるのも二代目な感じが良い。雰囲気でしんみりするのも良いんですが、個人的にそれだと少し物悲しいというかどこか寂しさが残ってしまう感じがしてしまって。

お店で留守番するゲマ

 空気を読んだのか、ゲマは店長さんと一緒にお店で留守番してました。留守番ついでにクリスマス会のための食材を買いそろえていた感じなんですかね。店長も基本的に店の外には出られないですし、買い出しに行くとしたらゲマぐらい。フェアの間とかも忙しくごった返した感じがしないのも、このお店に来る人達はそれなりに調整して訪れてるんじゃないですかね。

 小さなところですがクリスマス会やっているときに、背景のとして窓の外に映ってた雪がだんだん大粒になっていったのがちゃんと描写されてました。ここから大雪による都市機能の凍結編と、冬の慰安旅行にいく伏線みたいな感じにはなっていたんですね。

おわりに

 クリスマスで良い感じに終わる回だけど、このあと街が雪に埋まったり年越しで鐘を突きに行ったりする。

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