公式マンガから分析する二代目うさだのプロフィール

 二代目うさだのプロフィールを、2008年に発行された公式漫画である『デ・ジ・キャラット』から読み取っていきましょう。

 なおここに記述されるのは、2013年2月7日までに公式設定であった「二代目デ・ジ・キャラット/二代目D.U.P」の世界観であり、2013年2月8日以降の「二代目うさだに変身したまじんがっぱ」のプロフィールや世界観ではありません。
2013年2月8日以降のまじんがっぱのプロフィールと世界観については当機関で扱う管轄ではないため、公式サイトかそれに準ずる有志やコミュニティにて調査するのを推奨いたします。

マンガでの二代目うさだ

 ざっくりと特徴を列挙していきます。

  • 二代目でじことぷちこよりも先に地球に居た
  • 二代目でじこのことを既に知っている
  • 二代目でじこの永遠のライバルだが勝負は挑んでない
  • 健気でまっすぐな努力家であり地力がけっこう高い
  • 貧乏

上記のような感じ。
それぞれ詳細を交えながら考察してみます。

二代目でじこたちを既に知っている

 二代目でじこの時にも書きましたが、でじこは二代目うさだのこと全く知らない、もしくは記憶が無くなっているようです。しかし、うさだはでじこのことを既に知っており、ゲーマーズが爆発したときのニュースでもでじこの再来を感じていました。
その様子が分かるのは3話目の終わりごろなので、ニコニコ動画での「にまにま」しか見たことがない人は知らないかもしれません。

 このマンガを読んだことがある人がなんとなく違和感を覚えることの一つが、登場しているうさだは二代目と初代のどちらなのかということではないでしょうか。

 実のところマンガでもそうなんですが、うさだに関してははっきりと「二代目キャラである」とは明言されていないんです。二代目うさだのキャラソンジャケットでも、腰についてる名札には「ヒカル」と書かれています。この事から2013年2月7日までの間に我々が「二代目うさだ」だと思っていたキャラクターは、最初から「初代うさだ」だったのではないかという説が浮上しました。

 その気持ちは分かります。自分も蒼い瞳のうさだは二代目うさだであってほしいと思いますし、初代うさだと同一人物であるという説はとても受け入れがたいです。うさだほどのキャラが初代でじこと二代目でじこの違いを、疑う余地すらもなく見分けられないとも思えません。

 「二代目D.U.Pに居た二代目うさだは、実は初代うさだだった説」に対し、二つの些細な異論を述べます。

二代目でじこと何かしらの形で一度会っている

 二代目でじこがゲーマーズに辿り着く以前に、二代目うさだは二代目でじこと接触していた。しかし何らかの影響により、でじこはその記憶を失ってしまったか抑制されてしまった。あるいはうさだの方が一方的に知っており、でじこ本人はうさだに直接関与していなかった。
これらにより、うさだは二代目でじこの事を一方的に知っているという事と、「でじこの永遠のライバル」ということを本人に告げるほどの思いが胸の内に宿っているということになります。

 ついでにこの設定が成り立つと、二代目D.U.Pがゲーマーズに辿り着く前に大きな物語が発生していた可能性が極めて高くなります。いわゆる、『二代目デ・ジ・キャラット0-ゼロ-』が出来上がってしまいます。それが初代でじこ含む初代D.U.Pの耳に入ってないとすると、その舞台はアキハバラやその周辺、ひいては地球ではない可能性が高い。例えば、初代でじこ・ぷちこが居なくなっていた間のデ・ジ・キャラット星とか。

 さらに、二代目うさだの事を一番最初に「うさだ」と呼んだのはでじこでもぷちこでもなく、解説テロップです。それまででじこは一度もうさだのことを「うさだ」ではなく「お前さん」と呼んでおり、うさだ自身も「ラ・ビ・アン・ローズ」と自称していました。

 でじこがうさだの事を一番最初に「うさだ」と呼んだのも、名札を見つけたといった偶然の出来事ではなく、挫けないうさだの姿を見て何かを思い出したかのように突然呼び始めるようになりました。誰も何もヒントを与えていないのに、突然ポツリと呼び始めたんです。

キャラソンジャケットでは初代うさだの名札を使っていただけ

 もう一つは、初代D.U.Pが去ったゲーマーズに初代うさだの名札が残っていて、それを何かしらの思いがあって使っていた。この考察においては、二代目うさだ自身が初代うさだの事を知ってるのか知らないのかは全く想像がつきません。どちらもあり得ます。

 さらに、「二代目うさだは最初から初代うさだだった説」が成り立ちえるのは第5話までのことで、第6話では初代でじこが二代目でじこに「二代目」を継承した話を迎えることで、そこが「二代目でじこと初代でじこは別人である」ということが明確に定められた時期でもあります。
なので第6話が、「初代でじこのリニューアル企画」と「二代目でじこと初代でじこは別人」であるという設定の分水嶺なのでしょう。この第6話が出稿された時期より前に、二代目うさだのキャラソンジャケットが印刷所に出稿されたものであったとすれば合点がいきます。

 何よりキャラクターの見た目と特徴づける大きな要素である瞳の色が違うんだから、紅い瞳と緑の瞳との違いがある二代目でじこと初代でじこが別人であるというなら、二代目うさだと初代うさだも別人でしょう。

まっすぐでポテンシャルが高い

 二代目でじこと対峙したときに、勝負を切り出したのはでじこの方であり、うさだは持ちかけられた勝負に乗ったという形です。その勝負の内容は一日メイド喫茶で、どれだけお客さんを相手にできるかというものだったんですが、うさだ自身にメイド喫茶の経験があったのかは不明。でじこもですが、ぶっつけ本番で挑んだということ。
でじこによる妨害工作を受けつつも最終結果では僅差で勝負がついたことから、そもそもの能力が高い。

 さらにお店を大繁盛させる話では、二代目でじことぷちこの作戦によりお店に詰めかけた大量のお客さんを、一日中一人でレジを捌ききるタフネスも持ってます。

 でじこからの突然の勝負を、正々堂々と真っ向勝負として受けて立つその意気から光を放つほど。それらはキャラソンからも窺い知れる努力の賜物なのでしょう。でじこよりも年上であることから考えても素のポテンシャル自体は高く、貧乏な生活を送っててもそれを感じさせないタフな女の子です。
2008年時点での初代うさだのプロフィールを引き継ぐはずだったことを考えると、おそらく年齢は14歳の中学生のままなんじゃないでしょうか。

小さいけどそうとも言えない違い

 二代目うさだのコスチュームはけっこう違ってます。初代うさだと比べてということではなく、マンガの話数や、イラストの描き手によっても食い違いが起きてます。唯一保たれている要素としては、二代目でじこと同じく胸の部分がボタン止めということ。

 というか二代目うさだのデザインについては、ちゃんと定まってないかの如くバラバラです。

話数ごとの違い

 うさだが初登場してからでじことメイド喫茶勝負をするまでと、初代でじこが二代目でじこに「二代目」を託してから以降ではラ・ビ・アン・ローズとしてのコスチュームは微妙にデザインがことなります。

 うさだ初登場の時は首にシュシュのようなフリルが着いていて、コルセットのようなコスチュームでした。この時のコスチュームでは、肩掛けのようなリボンは胸部分に着いていませんでした。

 「初代でじこと二代目でじこは別人」というのが定まった第6話以降では、首のシュシュは無くなり肩掛けのリボンがついており、コルセットのようなデザインも無くなったため初代うさだに近い見た目のコスチュームになりました。

描き手による違い

 二代目でじこをデザインしたのは渡辺明夫さんなんですが、二代目うさだ・ぷちこもデザインしてくださったのかまでは把握しておりません。二代目うさだとぷちこについてはコゲどんぼ氏がデザインしたのか、よく分からないんです。

 ですが、渡辺明夫さんが手がけた二代目うさだイラストは、コルセット状ではなく初代うさだに近いデザインのものしかなかったはずです。話数ごとの違いでも示した通り、途中でデザインが変わってという経緯が見受けられません。
おそらく二代目うさだとぷちこも、デザインしたのは渡辺明夫さんなんじゃないかと思いますが、はっきりとしたデータを持ち合わせてないので不明確なままです。

 そして、渡辺明夫さんの描く二代目うさだは手首のリボンがピンク地に白ラインが入ったもので、コゲどんぼ氏が描く二代目うさだは手首のリボンは赤です。

 胸の部分に伸びた肩掛けのリボンはあるのかないのか不明。あったとしても胸元のリボンが大きいために判断がつかないです。イラストによっても着いてたり着いてなかったりしてるので分からないです。

プロフィールをざっと

 おさらいとしてプロフィールを示します。

  • 名前:二代目うさだ/二代目ラ・ビ・アン・ローズ
  • 本名:(非公開)
  • 誕生日:(非公開)
  • 身長・体重:(非公開)
  • スリーサイズ:(非公開)
  • 特技:(非公開)
  • 好きなもの:(非公開)
  • その他:かなりのタフネス

とりあえず「うさ耳コプター」で飛んでるような描写もあるので、二代目でじこと同じく大抵の設定は2008年当時の初代うさだの設定を引き継ぐ予定だったと思われる。2013年を境に初代うさだのプロフィールは更新されてしまったので、2013年2月8日より前の設定を内包しているのだろう。

 あとは、うさだと呼ばれて怒る描写はあんまりどころか全然ない。二代目でじこたちの世界観ではいつもの御愛嬌みたいな感じで、怒るほどのことでもないあだ名のようなものとして受け取っているのだろうか。初代でじこ・うさだのように小競り合いする様子もなく、どちらかというと競争し合うという感じの雰囲気に近い。その描写のせいなのかやたら幼く感じられるというか、二代目でじことは同い年か、年の差1-2年ぐらいしかないんじゃないかというように見えるときもある。

終わりに

 こんな感じにけっこう良い方向に伸びそうな要素を含んでいるはずなのに、誰もその方向性を見出したり磨き上げたりといったことができなかった。見た目のデザインですらあやふやになっており、ダイヤの原石のまま転がっているんだ。

 それ故に「二代目のうさだ」というキャラクター性を形作ることができなかったため、瞬間的にパッと頭に思い浮かぶイメージを、初代うさだに全て取られてしまっているような状態になってしまっている。

 いやでも渡辺明夫さんは過去に、ナースウィッチ小麦ちゃんがいつも身に着けてるコスチュームのバージョン2を創り出してるわけですし長年生き抜いてるプロですから、キャラデザがぼんやりとしたままなんて事はないはず。うーん……。あと、なんで渡辺明夫さんが描いた二代目でじこや二代目D.U.Pのイラストは、渡辺さんの画集に掲載されないんでしょうね。自分が見つけてないだけなのだろうか。。。
とても失礼なことを言ってますが、今でも自分の三大師匠の一人です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました