二代目デ・ジ・キャラットについて誰も語らない根本的な原因

 二代目デ・ジ・キャラット、もしくは二代目D.U.Pについて何かしらの話題を探しても、誰も何も語っていないという現実につきあたります。
その理由は、「世界観やプロフィールが無いから」です。

 誰かしら、わずかな妄想だけでも話せても良いはずですが、それすらできないのはこういう理由があるからです。

二代目デ・ジ・キャラットにはプロフィールがない

 元々は、初代でじこのリニューアルとして始まった企画。そのため外見を除いて、基本的なプロフィールは初代でじこの設定を引き継ぐ、もしくはアレンジを加えたものになるはずだったのでしょう。
しかしこの企画は多くの反発を招きました。SNSが今ほど世に浸透していない当時、この話題については至るところで不評が飛んでいたのを記憶してます。

 あまりの不評のため、公式より「二代目でじこについては、初代でじことは別人」という設定が後付けされました。
これにより幾分かは落ち着いたのですが、それでも初動で生まれた反発は、その後も根深く残り続けました。二代目デ・ジ・キャラットについては、最悪の状態からスタートしました(反発の影響についてはここでは置いておきます)。

 このような発端のために、二代目でじこをはじめとした、ぷちこ、うさだにはプロフィールが作られていません。あるのはビジュアル、見た目のキャラデザしかないわけです。
でじこに限ってだけは、目からビームの威力が10倍になっているという設定ぐらいです。

プロフィールが何もないキャラを想像・妄想するのはかなり難しい

 キャラクターの姿は分かる。二代目という補足をつければ、名前も分かる。

 しかし、どこに住んでて、何をしているのか?
生まれは?
好きなものは?
嫌いなものは?
趣味は?
それらすべてにおいて、何もない。「ない」という設定すら存在しない。

 プロフィールが存在しないキャラクターの行動や趣味、生い立ちなどを妄想するのはかなり難易度が高いです。というのも、ほとんどオリジナルの設定を考えることになります。
状況としては、

誰かから名前のついた新しいキャラクターデザインを渡された。さぁ後は好きなだけ想像してください。

と言われてるのと同じです。
どこに住んでるのか、好きなものは何か、趣味は何か。それらについてすべて自分で考えないといけません。オリジナルの設定を考えるというのは、パッと聞いた感じは簡単そうですが、いざやろうとするとかなり難しいです。「ある種のセンス」が備わっているかが問われます。

行きつく先は初代でじこに行くか、オリキャラを作るか

 キャラクターの見た目は分かるけど、プロフィールや世界観は何もない。という状況になったら、ほとんどの人が初代でじこをとるか、もしくはオリジナルキャラクターを作るという道に出くわします。

てっとり早く初代D.U.P

 イラストを描いて投稿したり、SNSでチャットしたい人たちがしたいのは共感です。好きな作品についての思いを共有したい、というのが主な目的なので、わざわざ時間と体力を費やしてウケるかどうかも分からないプロフィールを考えるということはしないです。疲れるからです。

 また、二代目デ・ジ・キャラットは不人気というのも足を引っ張ってます。不評が飛び交うというのは、10年前と比べたら現在はだいぶ落ち着いた方ですが、二代目D.U.Pについて話せるほど明るい話題がないというのもあります。

  • 2013年に偽物という設定があとづけされた
  • 声優3人の内2人が実質辞めてしまっている
  • 二代目として活躍している作品がほとんどない

現在でもこのような状況なので、二代目についての話題が上がるとなると、必ずお通夜のようになってしまいます。

 さらにこれらの要因が伴って、SNSなど交流サイトではウケが悪いです。ウケが悪いというのは批判されるというのではなく、スルーされます。知らないから反応できないというような、反応に困ってしまうので結果的にチラ見してスルーになるんです。
わざとスルーされるというのもあるのはあるかもしれませんが、現在ではほとんどいないでしょう。

 ここまでを総じて、初代でじこ、初代D.U.Pだったら

  • 多くの人に反応される
  • 明るい話題で盛り上げれる
  • 楽しめる作品がたくさんある
  • 現在でも公式が展開している

という理由から、てっとり早く交流がしやすくて、話題も反応ももらいやすいというのがあります。

いっそのことオリジナルを考える

 「ファンが少ない状況でも自分のアイディアやひらめき力、表現力で盛り上げてやる!」というガッツのある方もいるでしょう。しかし、こういう気合のある人は次第に、

「むしろ自分でオリジナルのキャラクターを作った方が良いのでは?」

という思考にもなっていきます。
どんな志を抱いても、二次創作という概念からは逃れられない。さらに、評判としてはプラスよりはマイナスもしくはゼロ。

 そんな状況だったら、いっそのこと自分のオリキャラを作って展開していった方が、同じ労力でも後々のメリットが大きいのではないか。という考えになります。

 実際のところその通りです。
現代は、誰しもが表現者になれる時代。そしてTwitterやpixivなどといった、作品を発表して交流する場所がたくさんあります、継続して作る根性、表現方法の幅、創作自体を楽しむという気持ちを持っている人だったらば、オリジナルのキャラクターや作品を作って発表した方が、長期的に良い結果を生みやすいです。

 重要なところは、同じ労力を費やしたとしてもオリジナルキャラクターの方が、長期的に良い結果を得やすいというところです。費やす表現力の豊かさ、情報収集、戦略的な展開、発表の場所選び、作品を作り続ける体力と根気は必要です。
初代でじこの時のように、手軽にてっとり早く良い結果が得られるというわけではないです。

デ・ジ・キャラットでリアクションを多く得る方法

 まじめな話、Twitterでデ・ジ・キャラットについて盛り上がりたいなら、初代デ・ジ・キャラットの話をした方が早いですし苦労が少ないです。デ・ジ・キャラット界隈でフォロワーを増やしたり、楽しい話題で盛り上がる方法は非常に分かりやすいです。初代でじこ、初代D.U.Pの話題を話せばいいです。

 Twitterの使い方は人によって様々ですが、アニメや漫画などのエンターテイメントで共感をしたい人にとっては、内容の質はそんなに重要じゃないです。ビジネスや勉強とは違うので、信ぴょう性や専門性はそこまで求められてません。何かしら話してれば楽しい話題を話して、気持ちを共有しながら時間を過ごせれば良いのです。

 一日で何十ツイートもする必要はないです。2日に1‐2回ぐらいの頻度で、たまに深く入り込んで話せば良くて、ジョギング気分で話題をバラまいてればいいです。

 イラストについても二代目デ・ジ・キャラット描くよりも、初代デ・ジ・キャラットで描いた方が反応の伸びが違います。その理由は知名度、そのキャラクターや作品についての認知度や思い出の多さが違うからです。
ハイクオリティなイラストにする必要もないです。

二代目デ・ジ・キャラットの話題を増やす方法

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「二代目デ・ジ・キャラット、二代目D.U.Pが好きだ!」

という方。方法はあります。痛みと苦しみを伴いますが何もしないよりは良い結果を得られるので、考え方の一つとして眺めてください。

  • 世界観とプロフィールを自分で考える
  • 大きな作品を作る
  • 楽しい交流するという願いを諦める

主にこの3つです。

世界観とプロフィールを自分で考える

 ないものは仕方ないので、自分で作る必要があります。存在するプロフィールは、二代目は初代とは別人ということと、目からビームの威力が10倍ということ。
なお、機関では「二代目は二代目として存在し活きていること」を大切にしているので、二代目は女神ブロッコデスの変身した姿だったという設定は基本的に却下してます。

 世界観とプロフィールを作るときに大切なのは、初代とはなるべく被らないようにするということです。初代と被った設定にしてしまうと、実績と知名度の大きさのために、初代の方にイメージが引っ張られてしまうからです。なので、なるべくプロフィールには違いを作るということ。

 ところが、懸念事項も一つあります。

 初代と被らないようにするには、プロフィールを真逆の設定だったり、初代とは全く違う要素の設定を組み込むのが一番良いのですが、そうなると「二代目である」という概念が薄れてしまい完全にオリジナルのキャラクターになってしまうということです。
そのことを良しとするかどうかは、当機関でも見解が分かれるところです。

 初代あっての二代目であり、二代目は「二代目である」という概念が存在してこその二代目であるという考えがあります。となれば、初代デ・ジ・キャラットとは何かしらの共通する部分が必要というところです。

 この近すぎてはいけないが、離れすぎてもいけないというのを上手く説明できた考え方が『似て非なるもの』という概念です。初代と二代目、お互いに共通する部分や柱のようなものはあるが、環境や生い立ちなど、様々な要因や想いによって違うものになるということです。

 イメージしやすい例をあげましょう。

初代でじこの好きな食べ物の一つに柏餅があります。そこで二代目が好きな食べ物は桜餅にする。

どちらも和菓子で、あんこをお餅で包んでいて、葉っぱが巻かれている。という特徴があり、おやつであるという共通の柱があります。しかし実際には、どちらも見た目も違う、色も違う、食べ方も触感も違うというような違いがあります。
こういうのが似て非なるものという考え方です。

 この方法の辛いところは、非常に疲れる割に基本的に反応はもらえないというところです。どれだけ似て非なるものを探し当てられるか、どれだけ共通点を見出せるか、特徴を見つけて言葉に表せるか、特徴の候補の引き出し知っているか、イメージとして表現できるか、魅力的に見せられるか。
けっこう発想の体力を使います。

大きな作品を作る

 大きな作品とはアニメ、漫画、ゲーム、動画のことを示してます。これらの作品は、人々の記憶や感情に与える影響は大きいです。エンターテイメントの主軸となっている作品はすべてこれです。初代デ・ジ・キャラットのファンが多い要因の発端はアニメです。
アニメをきっかけにして人々の記憶に宿り、それが時間を経てファンが芽生え、作品が作られ展開していくことでファンが育っていくという流れです。

 逆に言えば、これが無ければ人の記憶に残らないし、ファンも生まれず育たない。その後の大きな影響も生み出せないということです。

 この方法の一番のデメリットは、アニメや漫画など大きな作品は作るのにものすごい量の体力と気力、そして時間を費やす必要があるということです。それも一つや二つではなく、何個も作らなくてはいけないということ。時流に合わせて調整もしなくちゃいけないということもあり、かなり多くのエナジーが必要になります。
だからこそやる人も少ないし、会社でもって金をもらってでもないとやりたくないほど疲れる。ということでもあります。エンタメだけでも世の中にコンテンツは溢れており、それらを拾い集めるソフトやツールもたくさんある今の世の中では、人間の自由な時間をいかに奪い取るかと言われるほどに、本当に狂騒の激しい世界です。

 ところで、二次創作の作品作りとしてイラストを思いつく人は多いでしょう。実際にイラストを手掛けるという人はプロアマを問わず多いです。ただし、こと二次創作においては、イラストは非常に小さい作品です。小さいというのは、知名度を上げる効果として小さい、とイメージしてくれればいいです。

 二次創作のイラストでは、元々の作品自体の知名度が大きな要です。作品の知名度によって、ファンの母数が決まる。ファンの母数が大きいほど反応してもらえる確率が高いということです。二次創作の根幹は「好きなもの同士での共感」なので、作品自体の新規ファンの開拓はあまり効果が望めません。
世の中にエンタメの作品が少なければまだ違ったと思います。初代デ・ジ・キャラットの時代は今ほどアニメ系作品の盛り上がりや数は少なかったですが、今は環境が違います。プロもアマも含めた競合も多いし、受け手側の表現や作品に対する多様性も上がりました。

 二次創作のイラストの効果は、良くて作品知名度の現状維持であり、新規ファン開拓はけっこう難しい。新規ファンは動かない一枚の絵を見たいのではなく、新しい物語や世界観を楽しみたいんです。

楽しい交流するという願いを諦める

 諦めるというのは、この世には絶望しかないということではありません。
「楽しい交流ができたら運が良かった」という考え方に慣れていけば良い、ということです。悔しいですが大手の作品や流行の作品のように、Twitterで検索すれば誰かしら何か語っている。初代デ・ジ・キャラットのように好んでいる人がいる。というのは、二代目デ・ジ・キャラットには居ません。10年以上探してますが、プロにはもちろんのこと、普通のファンでにもそうそうお目にかかれません。

 サイバーパンク的に考えるなら、10年以上前にみんなほぼ絶滅したか、検閲を恐れて身を隠したり、地下に潜ったのでしょう。そう簡単に正体は現さないです。

 私はTwitterなどのSNSが反映する前の、交流掲示板でのやりとりを眺めてた記憶があります。そこでは好きな作品を共通の話題として、好きなキャラクター、好きなシーン、キャラクターへの妄想が交わされていました。楽しそうに見えてました。

 二代目デ・ジ・キャラットには、基本的にそういうのがないんです。明るい話題もない。この先、公式から明るい話題も出ることはない。話せる人がそもそも少ない。
自分自身としてこの現状を変えたいとするならば、自分の手で何か作ってリリースし続け、ファンを育てていく。そして育ったファンは、そのファン同士で交流することができ共感を交わすことができる。記憶の中に宿すことができる。自分自身がその中に交われるかは分からないので、基本的な心構えはこ先の未来に生まれる二代目デ・ジ・キャラットファンを芽生えさせ育てる、そのための礎です。

 大げさな表現でしたが二代目デ・ジ・キャラットでは、多くのエナジーを費やして新世代ファンを育てるか、少ない反応であってもわずかな人同士で交流するかしかないです。
繰り返しますが、手軽にてっとり早くフォロワー増やしたり、いいねRTなどが欲しい場合は、初代デ・ジ・キャラットの方が良いです。それが貴方の本当の幸せに直結するかは分かりませんが、確率は高いです。

まとめ

  • 二代目デ・ジ・キャラットは世界観やプロフィールがない
  • それ故に想像や妄想を膨らませにくい
  • 二代目デ・ジ・キャラットでやるべきは世界観と物語を見せる大きな作品

 以上です。

 当機関と私は、それでも二代目デ・ジ・キャラット、二代目D.U.Pで思い出を作るきっかけを届け続けます。ここだけは二代目も初代も、両方を推します。

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